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痛風の方が知るべき食事法

 痛風の方が知るべき食事法

ある日突然、何の前触れもなく足の指の付け根に激痛が走る―。体内に過剰にたまった尿酸が引き起こす「痛風」に苦しんだことはありませんか。

そのもととなるプリン体を多く含む食べ物は食べてはいけないと思い込んでいる方も多いはず。でも、必ずしも絶対禁止ということではありません。どんなことに注意したらいいのでしょうか。

■ 原因は尿酸。死亡率を高めるリスクも
尿酸値は健康診断でも測定できますが、この数値が高い状態を「高尿酸血症」と言います。高尿酸血症になっても初期段階では自覚症状はまったくありません。しかし、それは嵐の前の静けさにすぎません。

痛風の発作が起きても、尿酸値を下げるための治療をしなければ発作は繰り返され、痛みは慢性化。足に見た目にもわかるコブができる方もいます。また、痛風と同様にいきなり激痛が起こる尿路結石にもなりやすくなります。

さらに怖いのが高血圧や糖尿病などの合併症を引き起こすリスクがあること。尿酸値が高いと生活習慣病になることが多く、心筋梗塞や脳梗塞の危険度も高いと考えられています。

痛いだけでなく、死亡率の高い病気を引き起こす可能性を秘めた怖い状態というわけです。

■ 「プリン体を含む食品は禁止」は間違い

痛風の人はプリン体を多く含む食品は禁止と聞いたことがある方も多いと思います。

しかし、それは過去の話。尿酸のもとになるプリン体は、8〜9割が体内で作られ、食品から入る量は1〜2割であることがわかっています。しかも、多くが腸内で分解されて排泄されるそうです。

つまり、プリン体を含む食品を絶対に食べてはいけない、というわけではないということ。日本痛風・核酸代謝学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)」では1日の摂取量が400mgを越えないことを推奨しています。

プリン体は鶏レバーや白子、あん肝、かつお、さんまの干物など、特にお酒好きの方がおいしいと感じる食品に多く含まれています。これらを制限しすぎる必要はないわけです。

■ プリン体制限よりもカロリー制限を!
最近ではプリン体の制限よりも肥満にならないようカロリー制限をすることの方が推奨されています。基本的なことですが、1日3食規則正しく食べる、野菜を多く食べる、腹八分目にするなどの心がけが必要になります。

また、痛風を起こしやすい30〜50代の男性はつい外食になりがち。食べ方に注意しましょう。

かつ丼を食べるならご飯を減らして、汁がしみ込んでいるところを残すようにすること! 牛丼なら紅ショウガは食べないこと。天ぷらそばなら衣は半分ぐらいはがしてつゆは残しましょう。

高尿酸血症になりやすい人の食生活
■ 早食い・大食い
■ 天ぷらや揚げ物など脂っこいものが好き
■ 外食やコンビニ食が多い
■ 朝食は食べない
■ つい間食をしてしまう
■ 野菜が苦手
■ お酒が好きで毎晩飲む

※ 当てはまるものがある方は痛風に要注意!

■ 尿をアルカリ化する食品も積極的に
また、痛風の方は尿が酸性に傾いていることが多いそう。尿は食事の影響を大いに受けるため、尿をアルカリにする食品を食べるといいでしょう。

ひじきやわかめなどの海藻類、ほうれん草などの野菜、干ししいたけなどのきのこ類がその例です。外食の多い方はそれらの食材が含まれる定食などを選びましょう。


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